虫歯の原因は"甘いもの"?
前回のコラム「砂糖と虫歯の関係~前編~」では、虫歯ができるしくみについてお話ししました。
今回の後編では、虫歯の原因についてふれていきます。虫歯の原因として挙げられるのは、以下の4つです。
歯垢のもととなる「グルカン」というネバネバした物質は、糖の中でも主に砂糖をもとにして作られるため、砂糖の虫歯への関わりは否めません。
しかし、ごはんやパンなどのでんぷんに含まれる糖もまた、唾液に含まれる酵素で分解され「麦芽糖」という糖になり、虫歯への関わりが見られるため、甘いものでなくても虫歯の原因になるという認識も大切です。
さらに重要なのは、「虫歯の4つの原因すべてがそろわなければ、虫歯にはならない」ということです。
体のエネルギー源である糖質の摂取をなくすことはできませんし、また、虫歯菌を完全に除去することもできません。
そのため食後に口をすすぐ、歯を磨くなどして、歯の周りに発生した酸が滞留する時間を短くすることが大切です。
おやつによる虫歯への影響
「甘いものは虫歯の原因」と言われるのには、おやつの"食べ方"も大きく関係しています。
おやつは食事の間にとる「間食」ですが、何かをしながらだらだらと食べる「ながら食い」をすることが多く、また食べたあとすぐに歯を磨くこともあまりないのではないでしょうか。
このため、発生した酸が歯に残り続ける時間が食事よりも長く、結果として虫歯の発生率が高くなってしまうのです。
おやつは時間を決めて食べ、何を食べても食後はなるべく早めに口をすすぐか歯を磨き、食べかすをしっかり取り除いて口や歯に歯垢(酸)を残さないことが大切です。
いつまでもおいしく食べられるように、歯のケアを心がけましょう。
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