三温糖は上白糖やグラニュ糖と異なり、褐色のお砂糖です。そのためときに「着色料や添加物を使用しているの?」というご質問をいただくことがあります。
今回は三温糖の作り方や、三温糖とカラメルについてお伝えいたします。
三温糖ってどんなもの?
褐色の三温糖は、黒糖や上白糖などとどのように違うのでしょうか?
作り方からそれぞれを簡単に説明すると、「黒糖」はサトウキビを搾った液をろ過して煮詰めて固形にしただけのものです。
「グラニュ糖や上白糖」は、まず、サトウキビやテンサイを搾り、丁寧にろ過し不純物を取り除いて透明の糖液をつくります。それを加熱し、糖液の中に結晶をつくりその結晶を取り出すことでつくられます。
そして「三温糖」は、上白糖などと同じようにつくられますが、より加熱する時間が長く、その加熱により砂糖からカラメル成分が生成し、薄く褐色に色付いているお砂糖です。
つくられる際、加熱により色が付く三温糖は、仕上がったときの色味がその時々で微妙に異なってしまうことがあります。
そのため、別途砂糖からつくられたカラメル色素で製品として均一な色味になるよう最終調整をしています。
カラメル色素ってどんなもの?安全性は?
じつはカラメル色素は、私たちが日々口にしている食品に使われている着色料の中で最もポピュラーなものです。
日本国内で使われている着色料の8割はカラメル色素であるというデータがあるほどです。
本来「カラメル」は、砂糖を色が付くほど加熱したもののことを言います。古くから家庭でも手作りされ、プリンのカラメルソースなど食品に広く使われてきました。
しかし現在では、砂糖のみを加熱しつくられるものの他に、亜硫酸化合物やアンモニウム化合物などの化学物質を使用して、化学的に製造されるカラメル色素も存在しています。
当社で販売している三温糖に使われているカラメル色素は、単純に砂糖を加熱することで作られる自然なものです。
製品の原材料名にカラメル色素と「表示があるもの」と「ないもの」があるのはなぜ?
当社で販売している三温糖は2つの工場で生産していますが、工場の設備に違いがあります。
一方は砂糖の製造途中の加熱によってできる色の濃い蜜(砂糖液)をカラメル色素の代わりに使い、最終の色調整をしています。その場合、工場内で同じ原料からつくられているもののため、別途には記載しないルールとなっています。
もう一方の工場では、別の会社から砂糖のみからつくられたカラメル色素を購入し、使用しています。その場合は製品に別途、添加物として表記するルールになっています。
工場内でつくられたものか、購入したものかの違いによりパッケージの表記が異なっているのです。
三温糖について詳しくは、以前のコラム 「三温糖の色の理由」もみてくださいね。
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