もうすっかり健康に良い「糖」として定着したオリゴ糖。
当社はオリゴ糖の『オリゴのおかげ』を製造販売していますが、自然界にも整腸効果のあるオリゴ糖が存在しています。(※)
今回はそんな自然界の、特に植物がもつオリゴ糖のお話です。
植物に含まれるオリゴ糖
自然界において整腸作用のあるオリゴ糖が含まれる植物で有名なのは、ゴボウと玉ねぎでしょうか。
それぞれ3.6%と2.8%のオリゴ糖が含まれています。
このほかにも身近にある食材でオリゴ糖が含まれているものは、いくつもありますので代表的なものを一覧にしてみました。
そもそもなんで植物はオリゴ糖を体内にもっているの?
オリゴ糖を体内にもつ植物は全体からするとごく一部ですが、これには、まず植物と「糖」の関係について考えていく必要があります。
「糖」は多くの生き物の主なエネルギー源ですが、私たち人間を含む動物は、みずからエネルギー源の「糖」をつくり出すことができません。
植物のみが「光合成」によって光と水と二酸化炭素から、酸素と「糖」をつくりだせます。
植物はみずから「糖」をつくり出して自身の成長や生命の維持に、また、種子を発芽させるなど繁殖に使っています。
しかし、光合成で最初にできる「糖」のブドウ糖は物質としての安定性にかけ、他の物質と結合しやすい性質をもっています。
そのため、植物は光合成でつくった「ブドウ糖」の内、すぐに使わない分を自分や、子孫が後で使えるように形を変えて蓄えます。
その保存方法の一つが「オリゴ糖」にすることでした。
ブドウ糖を「デンプン」や「ショ糖」や「オリゴ糖」に
「糖」の形を変えて蓄える方法は植物によりさまざまで、ジャガイモやイネなど多くの植物は「ブドウ糖」分子を数千個以上つなげて「デンプン」にしますし、サトウキビは「ブドウ糖」と「果糖」をつなげて「ショ糖」にします。
そのような中、ゴボウや玉ねぎは「オリゴ糖」にして体内に「糖」を蓄えたのでした。
ゴボウなどが「糖」の保存形態としてオリゴ糖を選んだ確かな理由は分かりませんが、ショ糖より他の生き物に利用されにくく、デンプンのようにブドウ糖分子が何千個も鎖のようにつながっていて分解しにくいものよりゴボウ自身が再利用しやすかったのかもしれません。
「オリゴ糖」を普段の食生活に
オリゴ糖の含有率の高いゴボウでも食品として一般的に食べる量からすると、その中で摂れるオリゴ糖分は少量ですが、人間にとって消化吸収しにくいオリゴ糖をゴボウが蓄えてくれたおかげで、それを食べることで人間は腸内環境をよくすることができます。
腸内環境をよくすることは、排便など腸自体の機能がよくなるだけではなく、免疫力や最近では運動能力の向上など身体のさまざまなところにいい影響を及ぼすという研究結果がでています。
ぜひ、自然からの贈り物のオリゴ糖を普段の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、当社の『オリゴのおかげ』はショ糖と乳糖を原料にして酵素の力をかりてできています。
お砂糖のかわりにお使いいただけますので、こちらもぜひ普段の食生活に取り入れてみてくださいね。特定保健用食品です。
商品詳細はこちら(パールエースオンラインショップ『オリゴのおかげ300g』)からどうぞ。
※ 製造は大阪にある関係会社の関西製糖(株)にて行っています。
※ そもそも「オリゴ糖」とは、ブドウ糖や果糖などの単糖(=分子が一つでできている糖)が、2~10個結合している糖のことをいいます。
そのため分類としてはショ糖(砂糖の主成分)もオリゴ糖に含まれますが、この記事で「オリゴ糖」とは一般的に言われている整腸作用のある難消化性の糖のことをさしています。(オリゴ糖について詳しくは、過去の記事 「「オリゴ糖」って何だろう?」をみて下さいね)