サイクロデキストリンシクロデキストリン環状オリゴ糖腸内フローラ
慶応義塾大学などの研究により、環状オリゴ糖の一種α-サイクロデキストリンの摂取が、ある腸内細菌を増やし、その結果、持久運動のタイムの短縮や疲労感の低減につながることが明らかになりました。
運動能力まで腸内細菌の影響を受けています
ヒトの腸内には1000種40兆個の細菌が棲み着いていて、その細菌たちが構成する腸内フローラのバランスは、私たちの健康にさまざまな影響を与えることが分かっています。
腸内細菌を意識した食生活を心がけることで、消化・吸収・排泄といった腸自体の働きが高まるだけでなく、免疫力の向上や精神の安定など全身にわたるさまざまな効果があるといわれています。
今回はそれらに加えて、研究の結果、なんと持久運動のパフォーマンスという運動の能力にも腸内細菌が影響していることが分かりました。
慶応義塾大学らの実験
※プレスリリースは下からご確認いただけます。
ヒト腸内細菌の1種が持久運動パフォーマンスの向上に貢献 ―腸内フローラと運動能力の関係が明らかに―(2023 年 1 月 26 日)
腸内細菌『Bacteroides uniformis (バクテロイデス ユニフォルミス)』を活性化させた 『α-サイクロデキストリン』とは?
サイクロデキストリンは、1891年に自然界で発見されましたが、ブドウ糖分子が環状につながった環状オリゴ糖です。
ブドウ糖が6個環状につながったものを『α-サイクロデキストリン』と言います。
1980年代前半に日本で馬鈴薯やトウモロコシなどを原料として工業的な製造が開始され、主に食品添加物として利用されています。
サイクロデキストリンは、環状構造の内部に様々な物質を閉じ込めたり離したりする性質があり、わさびチューブの辛味の保持や、苦味成分のマスキング、消臭スプレーなどにも使われています。
詳しくは以前のコラム 『サイクロデキストリンってどんなもの?』を読んでみてくださいね。イラスト付きで説明しています。
今回の持久力向上をもたらした酢酸とプロピオン酸は、他の腸内細菌でも産生しますので、他の腸内細菌でも同様に持久力が上がるのか、それともこの菌がもつ他の要因も関係しているのか、まだ今後の研究を待たなければはっきりとはしませんが、とにかく、α-サイクロデキストリンでこの腸内細菌が増え、持久運動パフォーマンスが向上することが明らかになりました。
持久力向上を目指す方は、一度試されてみてはいかがでしょうか。
※ 本文中の「α-サイクロデキストリン」とプレスリリース内の「α-シクロデキストリン」は同じ物質です。読み方がいくつかあり、当社では「α-サイクロデキストリン」を採用しております。