午後のリラックスタイムに欠かせない子供も大人も大好きな甘いおやつ。
じつは、美味しいだけでなくさまざまなメリットがあるのはご存知でしょうか?
「おやつ」はどうして「おやつ」?
おやつは漢字で書くと「御八」と書きます。
これは江戸時代の時刻の数え方で午後2時から4時までのことを「昼八つ」と呼んだことから、3時頃に食べる軽食が「おやつ」といわれるようになり、それが現代まで続いているのです。
そんな昼食から夕飯のあいだに食べるおやつには、子どもにとって大切な役割があります。
体が小さい子どもは、三食しっかり食べたとしても一度に摂取できる栄養は多くありません。
しかし大人以上に活動量が多く、また体を成長させるためにもたくさんのエネルギーが必要です。
そのため、健康的な体づくりのためにご飯とご飯の合間におやつを食べることで足りないエネルギーを補給することができるのです。
おやつで成績もよくなるかも
アメリカの公立学校で行われた実験では、朝からランチタイムまで何も口にしないクラスと、授業の合間に飴を食べたクラスで学習の習熟度を比較したところ、飴を食べたクラスの方が、成績が良かったという結果が出ています。
これは、飴をもらって喜んで、より勉強した結果なのかもしれません。しかし、栄養成分的にも理由が考えられます。
飴に含まれる砂糖は体内でブドウ糖と果糖に分解され吸収されます。その内のブドウ糖が授業で消費された脳のエネルギーを補って、子ども達の学力向上につながったと考えられます。(※1)
エネルギー補給だけではないおやつ
子どもにとって甘いおやつも大切なエネルギーになることをお伝えしましたが、大人にとっても適量のおやつにはメリットが多くあります。
仕事で疲れた時に無性におやつが食べたくなり、実際に甘い物を食べることでリラックス効果を感じたことがある人は多いと思います。
これは砂糖にある、幸せホルモンとも呼ばれる「エンドルフィン」や「セロトニン」の生成を促す効果によるものです。
このホルモンの働きによってストレスが緩和されると、注意力を欠く原因になっていた緊張状態がとかれ、記憶力や集中力が高まる効果が期待されます。
仕事や勉強の合間に甘いおやつを食べることは、気分転換と作業効率を高めるのにおすすめです。
子どもだけでなく大人にもいい効果があるおやつ。
日常のさまざまなシーンでもうひと頑張りするために、甘いおやつを活かしてみてはいかがでしょうか。
【参考資料】
(※1) 甘いおやつの効用(独立行政法人 農畜産業振興機構)
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