社会福祉法人絆明会
特別養護老人ホーム水彩館 理事・施設長
大兼久つかね 氏
事業所名:特別養護老人ホーム 水彩館
業種:老人福祉・介護事業
社会福祉法人 絆明会様が運営する、特別養護老人ホーム 水彩館様。
オリゴのおかげを導入するにあたり何が課題だったのか、導入後どういった変化があったのかなど、特別養護老人ホーム 理事・施設長 大兼久つかね氏にお話をお聞き致しました。
―『オリゴのおかげダブルサポート』を導入されたきっかけは?
最初に「オリゴのおかげダブルサポート」を知ったのは、当施設の管理栄養士が管理栄養士会に参加した際、この商品を使った取り組み事例を拝聴したのがきっかけでした。その後、別の施設での事例発表会にお誘いを受ける機会があり、そこで実際の導入効果を詳しく伺うことができました。
オリゴ糖の力でスムーズな排泄を促すということは教えていただいていたのですが、興味はあるものの、やはり新しいものの導入には慎重にならざるを得ません。どうやって導入を進めていこうかと検討していたところ、縁あってモニターとして試せる機会をいただきました。
モニターとして導入するにあたり、ご利用者のご家族にも説明したのですが、薬ではなくてあくまでも食品ということもあり、不安な声や意見はほとんどありませんでした。むしろ「オリゴのおかげ」がスーパーなどでも市販されていたので、既にご存知というご家族も多く、「ぜひ利用したい」という前向きなご意見もいただくことができました。ご利用者からも「今までの甘味料と変わらない」「甘くて美味しい」という声があり、モニターとしての導入は非常にスムーズでした。嘱託医の先生がオリゴ糖に対して理解があったのも良かったと思います。
― 導入にあたり、ご期待されたポイントは?
それまでの排便コントロールは、下剤の他、食物繊維のとれる健康食品やセンナ茶等を併用しているという状況でした。どれぐらい排便がないかは職員がチェックしております。何日も排便がない場合は、体に悪影響なのでとにかく排泄をリセットさせるという目的で、主として下剤に頼っていたのです。ただし便は緩くなってしまいがちですので、ご利用者にとっても快適な排便とは程遠いものだったことと思います。また、介助する側も大変でした。そのため、もっと両者にとって快適な排便コントロールができればと、常々考えておりました。
「オリゴのおかげダブルサポート」の導入にあたっては、職員にとっても管理しやすいというのが大きなポイントのひとつでした。ボトルの形状も扱いやすいですし、常温保存ができるというのも便利です。毎回スプーンですくう必要もありませんから衛生的ですし、計量も簡単で、多様な目配りが必要な職員にとっても提供しやすいというメリットがあります。そしてどんな食品や飲み物にもマッチしますし、カロリーも低いので食制限がある方等にも導入検討がしやすいです。既に市販されている商品なので、ご家族の方にとっても安心していただけるというメリットもありました。
― 導入後は、どんな変化がありましたか?
「オリゴのおかげダブルサポート」の導入後は、個人差はあるようですが、今まで便秘がちだったけれども排便がスムーズになったというご利用者もいらっしゃいますし、排便の回数は変わらないけれども、水様便から正常な便になったという方もいらっしゃいます。排泄をリセットすることだけが目的の排便ケアとは異なり、ご利用者の負担が軽減されていると思います。なんといっても快適に過ごされることでご利用者の笑顔が増えたこと、職員のモチベーションアップにもつながっています。
ただ、オリゴ糖の効果に即効性はないので、長く使いながら、便の回数や形状など日々の微妙な変化を見逃さないよう、観察をするのがこれからも課題です。一方で、職員が排便の大切さに気づき、ご利用者の便の状態を観察するようになったのは、結果的とはいえ、良い影響でした。今では排便に関するカンファレンスの機会も増え、管理栄養士、看護職員、介護職員、生活相談員、施設ケアマネジャーといった多職種間での連携が活発になっています。
商品に対するご家族からの期待と信頼も高いですし、これからもぜひ利用を続けたいと思います。
事業所名 : 特別養護老人ホーム 水彩館
住所 : 〒302-0001 茨城県取手市小文間5720-1
ホームページ : http://bammei.jp/index.html
事業内容 : 介護老人福祉施設ほか